2017年5月30日 （仮訳）中国産の褐色の新種、Hygrocybe griseobrunnea Wang, C-Q., Li, T-H. & Song, B., 2013. Hygrocybe griseobrunnea, a new brown species from China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2013/00000125/00000001/art00032 [Accessed May 29, 2017]. 【R3-04068】2017/05/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国広東省で採集された菌を検討し、Hygrocybe griseobrunneaとして新種記載した。 本種は傘表面を帯灰褐色～暗褐色の小鱗片が覆い、襞が直生～短く垂生し、傘表皮が毛状被であることなどで特徴づけられた。 ITS領域に基づく分子系統解析で、本種は形態的に類似するH. caespitosaおよびH. melleofuscaと近縁であり、同じSquamulosae亜節に含まれるとみられた。 中国広東省車八嶺国家級自然保護区 （新種） Hygrocybe griseobrunnea T.H. Li & C.Q. Wang 語源…灰褐色の 【よく似た種との区別】 Hygrocybe caespitosa（ササクレヒメノカサ） 傘表面に褐色の小鱗片を伴う ITS領域に基づく分子系統解析で近縁（同じSquamulosae亜節クレードに含まれる） 本種と異なり中国ではなく北米などに分布する 本種と異なり傘が扁平で部分的に反り返るのではなく凸形～倒円錐形で縁部が内側に巻く 本種と異なり襞が波打つ 本種と異なり肉が白色～ほぼ白色ではなく黄色 本種より担子器のサイズが小さい 本種より担子胞子が長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe melleofusca 傘が鈍色 傘がしばしば穿孔状に窪む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁（同じSquamulosae亜節クレードに含まれる） 本種と異なり中国ではなくプエルトリコなどに分布する 本種より担子胞子が長い 本種と異なり襞実質にクランプが稀なのではなく顕著なクランプを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe brunneosquamulosa 傘が灰褐色 傘表面に暗褐色の鱗片を伴う 傘中央が成熟すると時に穿孔状に窪む 本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する 本種と異なり襞が白色～ほぼ白色ではなく明黄色、帯灰褐色、オリーブ褐色 本種と異なり柄が白色～淡紫色または紫灰色～帯灰紫色で帯褐橙色～淡褐色なのではなく淡黄色、琥珀黄色、卵黄色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり子実体全体の菌糸にクランプを有する 本種と異なり子実体の全組織に暗黄褐色の細胞内色素を豊富に含む